5000形
昭和50年(1975年)から平成3年(1991年)まで製造された西鉄大牟田線の代表的通勤電車。600形同様の前面に貫通扉を持つ、3ドアロングシート車である(ただし、600・700形とは併結できない)。136両製造され、大牟田線車両の約40%を占めており、西鉄では一番車両数の多い電車である。3両編成と4両編成があり、自在に編成を組むことができる。なお、編成ごと新製されたのは昭和63年までで、平成3年車は従来3両編成を4両編成にするための付随車6両である。
外観は、前面は、運転席側は曲面ガラスを採用し、視界を確保したのに対し、車掌側は、平面ガラスを採用するという、左右非対称のデザインである。このデザインは6050形まで採用された。塗装は、アイスグリーンに赤帯を引いたもの。以降、在来形式(1000・1300・600・700形)はこの塗装に変更された。
内装は当初紺色のロングシートであったが、3両編成は水色、4両編成はワインレッドのシートモケットに取り替えられた。つり革は、かなり長いものが取り付けられているが、日本一の長さらしい。
台車は空気バネ台車で2000形と同様のKW−9・KW−10型である。その後、昭和57年車からKW−9A・KW−10A型、昭和61年からKW−60・KW−61型、平成3年車はKW−60A・KW−61A型(8000形にも採用)を採用した。基本的に構造は同じである。
メカ的には2000形の抵抗制御方式を踏襲している。最高速度は100km/hである。
現在、初期形を対象に車体補修工事が進んでいるほか、ロールカーテン取り替えやつり手増設も行われており、最新型に引けを取らない。
主要諸元
インテリア
写真 その1
写真 その2
特急
スペシャルカラー
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